街を歩けば、あらゆる所にヨガ教室を見かけますし、癒されそうな森林ヨガや他人の目を気にせず自宅で受講可能なWEBヨガ教室もあります。
個人の選択の幅が広くなり、気軽に始めやすくなりましたね。
そんな環境もあるのか、ヨガ人口は増えてきています。
今回は人気のヨガに焦点を当て、自分にあったヨガマットの選び方を解説して行きたいと思います。
【自分にピッタリ!】ヨガマットのおすすめの選び方
皆さんは、ご自分のヨガマットをお持ちでしょうか。
ヨガマットの購入を考える時には、個人の好みや条件とともに、製品の情報を知り自分の1枚を選びたいですよね。
これから項目ごとに解説をし、選ぶポイントを紹介して行きます。
①レベルに合った選び方
ヨガのレベルにも色々な考え方があります。
今回は、どのくらいヨガに親しんでいるか、ポーズに慣れているかで初心者~中級者~上級者と分けて書いていきます。
ご自分がどのレベルに当てはまるか、考えてみて下さい。
初心者
ヨガを始めたばかり、もしくは、自分のペースで時々リラックスに使っている方。
ヨガクラスにはレンタルマットがある所がほとんどです。
料金が別途必要なところもあれば、無料のところもあります。
ヨガクラスで使っているヨガマットは、厚さや大きさが一般的で使いやすいです。
他人と共有することに抵抗がない方は、これで十分ではないかと思います。
自宅で始めたいと思っていても、1000円台から購入できるヨガマットや100円均一店で400円で売っているものもあります。
長く持つものではありませんが、まず試してみたいという方には敷居が低く取り入れやすいかもしれません。
中級者
ヨガクラスや自宅で定期的にヨガをする方は、本格的なヨガマットの購入を検討すると良いと思います。
このレベルになってくると、新しいポーズに挑戦することが増えて行くので、ポーズを取る時に滑らないことが、マットを選ぶ際に重要になってきます。
自分の気に入った使い心地のヨガマットをヨガクラスなどでも使いたい方は、携帯用ケースを購入し持ち運ぶのも一つです。
上級者
ヨガクラスに数年通い、ヨガを毎日する習慣ができた方は、難易度の高いポーズにも挑戦していきます。
そこで、重要になるのが汗をかいても滑らないグリップ力、激しい動きでもズレない重さ、重心がかかっても関節に負荷をかけないクッション性です。
これらの機能を備えるマットはどうしても3kgを超える重さになるので、自宅用に高機能な1枚、外出用にもう一枚と増やしていく方も多いです。
②体型やヨガスタイル
自分の体型やヨガスタイルに合わないヨガマットだと、ポーズを取る時に痛かったり、狭く感じたりします。
そのため、基本的には、身長より10cm位大きめを選ぶと良いです。
また、ヨガは大きく分けて、ゆっくりとした動きで座位などのポーズが多い静的なヨガと、動きながら次々とポーズを変えいてく動的なヨガがあります。
静的なヨガは安定性とクッション性の高いものが、動的なヨガはグリップ力と耐久性の高いものが適しています。
③サイズ
ヨガマットのサイズを考える時には、自分の体型や携帯用ケースの大きさも併せて考えましょう。
一般的なヨガマットのサイズは「長さ約180cm、幅約60cm」となっており、おおよそこの大きさで差し支えありません。
ちなみに、ヨガマットは、幅61cm〜67cmで作られ、長さは「160cm〜163cm」、「170cm〜174cm」、「180cm〜184cm」の3段回があります。
身長よりも10cm位大きものを選ぶと良いですが、大き過ぎて困ることはありません。
160cm位の身長の方が180cmのものを使用していることも多いです。
また、体格の大きな方でも快適にヨガを行うことが出来るように、200cmを超えるものも販売されています。
④厚み
厚みは「薄め」「標準」「厚め」の3種類を用途に応じて選びます。
・薄め(1〜2㎜)
携帯用、もしくは、レンタルマットの上にひく。薄いのでこれ一枚でヨガをするのは難しい。
・標準(3〜5㎜)
一番多く利用されているタイプ。クッション性がある程度あるので安定していて、どのタイプのヨガでもOK。
・厚め(6〜12㎜)
厚さがあるのでクッション性が高く安定しておりグリップ力も高いです。
その分持ち運びの時、重さがあります。
また、同じポーズをキープする時や不安定なポーズをする時に最適です。
さらに、関節が弱い方、病後のリハビリヨガをする方には床の冷たさを和らげる意味でもこちらがおすすめです。
⑤素材
合成樹脂から自然素材まで幅広くあります。
それぞれ特徴が異なり、素材によって価格も変わってきます。
ポリ塩化ビニール(PVC)、ニトリルゴム(NBR)は価格も手頃で初心者がお試しに購入しやすいです。
熱可塑性エラストマー(TPE)は機能と価格のバランスが良く、迷っている方はこれを選んでおけば間違いありません。
天然ゴムや畳等の自然素材は価格帯が高めで、素材ごとにクセがあります。
いったん使い心地を実際に確かめてから購入されることをおすすめします。
・ポリ塩化ビニール(PVC:PolyVinyl Chloride)
クッション性、安定性のバランスがよく、価格も手頃なので主流の素材です。
商品によっては匂いが気になるものもあります。
グリップ力が低いので、製品によっては動きのあるヨガには向きません。低価格なのでお試しに購入するのに向いています。
・ニトリルゴム(NBR:Nitrile Rubber)
合成ゴムの一種。厚めのマットなのでクッション性があり、水洗いが出来ます。PVCよりグリップ力が高いです。
・熱可塑性エラストマー(TPE:ThermoPlastic Elastomer)
常温では変化しませんが、熱を加えることで何度でも整形できるのでリサイクル可能な材質として近年多くみられるようになって来ました。
匂いもなく、軽く、クッション性に優れ、水で拭くこともできます。手入れしやすく全ての機能のバランスが整っているため、初心者から上級者まで人気の素材です。
熱に弱いので高温環境での使用は配慮が必要で、ホットヨガにはあまり向いていません。
・エチレン・ビニール・アセテート(EVA:Ethylene Vinyl Acetate)
TPEと同じく熱可塑性エラストマーの一種で、焼却してもダイオキシンを発生しない環境に配慮された素材です。
サンダルやバスマットに使われている素材で、軽くて携帯しやすく(TPEより軽いです)、耐水性もあります。
クッション性も高いので、関節や筋力が弱い方におすすめですが、耐久性が低く長持ちしづらいのが難点です。
・天然ゴム
天然ゴムはゴムノキの樹液を元につくる天然素材で、生産時に大気汚染をしないと言う意味で環境に優しいです。
摩擦に強くグリップ力があり滑りにくく、耐久性が高いので、動きのあるヨガに向いています。
価格は1万円位からと高めですが、長期的にヨガをしたいと思っている場合は持ちも良くおすすめです。
しかし、天然ゴムには独特のにおいがあり、配合量によってその強さが変化します。
ゴムのにおいが苦手であったり、アレルギーのある方は避けたほうがいい素材です。
・畳
い草をヨガマットに採用したものです。
い草の汗やアンモニア臭を取り除く効果が、体を動かすヨガに向いています。
い草の香り自体に心を落ち着ける作用があるので、静的なヨガにはさらなる効果が期待できます。
・麻
麻も日本に昔から伝わる植物で、汗の吸収もよく動きのあるヨガやホットヨガに向いています。
植物の香りがありますが強くはなく、加工しているのでグリップ力もあり滑りません。価格帯が高めで上級者向けです。
⑥におい
五感を使うヨガでは、においは無視できない部分です。
PVCとNBRは製品によりますが、若干のにおいがあります。
このにおいは、使用数日で気にならなくなることもあれば、ヨガマット専用クリーナーやウェットティッシュで拭いて行くうちに薄れることもあります。
畳や麻、天然ゴムも独特のにおいがあります。
自然の香りと言えど好みがあるので、実際に商品を見てみるか、販売元に問い合わせてからの購入をおすすめします。
⑦収納ケース
一般的に持ち運ぶ時には丸めて収納ケースに入れることが多いです。
ケースのタイプは、マットを丸めたまま横向きでいれる横開きか、丸めたマットを縦に入れ紐で締めるタイプの2つに分かれます。
どちらも肩にかけて運べるようになっています。
購入時に確認することは、丸めた状態のヨガマットのサイズがケースと合っているか、マット以外の小物を入れるタイプにするかどうかです。
⑧色とデザイン
ヨガウェアと合わせたコーディネートを楽しむ方から、絵画のようなアートデザインマットでヨガをするモチベーションを上げている方まで、色とデザインの選び方は様々です。
ヨガは体の動きだけではなく、自分の心と向き合うものなので、ヨガマットを選ぶ際に、色やデザインが自分に与える影響を考えてみるのも一つです。
おすすめのヨガマット5選!
おすすめのヨガマットその1【マンドゥカ BEGIN ヨガマット(5mm)】
Manuka(マンドゥカ)は、アメリカのヨガマットメーカーで、インストラクターの愛用者も多いブランドです。
今回ご紹介するのは、その中でも初心者から中級者まで使用できるBEGINヨガマット(5㎜)。標準的な厚みがありクッション性はもちろんおこと、グリップ力も高いです。マットの表面に滑らない加工がしてあるので、動きが激しいヨガやまだ筋力がついていない場合のヨガにも適しています。軽量で持ち運びにも適しており、リバーシブルカラーになっています。
おすすめのヨガマットその2【ヨガワークス ヨガマットスタンダード (3.5mm)】
ヨガワークスは日本のヨガマットブランドで、手ごろな価格帯の商品が多いです。このスタンダード(3.5mm)は、初めてのヨガマットとして定番の一品でもあります。
PVCはグリップ力に心もとなさがありますが、これはマットの両面がグリップするので安定感があり、立って行うポーズにも向いています。素材の性質により若干のにおいがありますが、ウェットティッシュで拭いたり平干ししたりすることで、数日のうちに薄れていきます。
おすすめのヨガマットその3【ヨガデザインラボ コンボマット (3.5mm)】
ヨガデザインラボは、美しいデザインと環境に配慮したヨガブランドとして世界的に人気のヨガマットブランドです。
天然ゴムのヨガマットに、表面はリサイクルペットボトルで作った吸水性の高いマイクロファイバーを使用しています。このマイクロファイバーは水分を吸収するため、汗をかくほどグリップ力が高くなります。速乾性にも優れた素材で、手洗いすることが可能です。
ホットヨガや動きの多いヨガには最適です。また、このコンボマットはデザイナーのチャド・ターナーがバリ島でインスピレーションを受けて描いた神秘的なデザインが目を引きます。ヨガに持って行くのが楽しくなる一品です。
おすすめのヨガマットその4【JADE ハーモニー・プロフェッショナル ヨガマット(4.5㎜)】
JADEは天然ゴムにこだわったヨガマットを販売する、アメリカのブランドです。ヨガマットを販売するだけではなく、天然ゴムを抽出する木を植えるなど環境にも配慮した活動をしています。このハーモニー・プロフェッショナルは、JADEでも一番の人気商品で、品質も確かです。
厚みが約4.5mmのハーモニー・プロフェッショナルは、グリップ力とクッション性のバランスが取れたJADEのヨガマットの中でも一番人気です。グリップ力があり、弾力性やクッション性も高く、膝をついても痛みを感じにくいです。ゴムアレルギーを持ってらっしゃる場合はおすすめできません。
天然ゴムは日光でグリップ力が低下するので、直射日光や高温での保管を避けて下さい。マットが保水するので、水拭き後に平干しするお手入れが必要です。
色は黒だけでなく、いろんな色もあります。
おすすめのヨガマットその5【Reodoeer ヨガマット トレーニングマット (10㎜)】
安価なヨガマット、トレーニングマットとして、通信販売などで人気です。
厚さが1cmとクッション性が高く防音にも優れているので、マンション住まいの方に適しています。また、ヨガ以外の筋トレに使いたいと思っていたり、もしくは筋力が弱っている・関節の痛みがある場合におススメです。
素材のニトリルゴムは若干のにおいを伴いますが、平干ししておくと数日で気にならなくなります。長期間使うと表面が劣化してくるなど耐久性は低いです。
ヨガマットの使い方や手入れの方法
ヨガマットを敷く時にはポーズに支障がないように周囲との距離を充分とって下さい。
見た目に汚れていなくても、マットに汗が落ちていることもあるので毎回のお手入れをおすすめします。
ウェットティッシュや、除菌スプレー+布巾、専用のクリーナーを使い、拭く時はゴシゴシと擦らず軽く拭くだけで充分です。
さらに、1ヶ月に1回平干しをして湿気をとります。
水洗いできる素材のEVAは、お風呂場などで広げてシャワーで洗っても大丈夫です。天然ゴムは保水し易いので拭いた後は平干しが必要です。
また、ヨガマットの保管には直射日光が当たる場所や高温多湿になるような場所は避けましょう。
まとめ【自分にピッタリのヨガマットを見つけよう!】
自分に適したヨガマットは、ポーズが維持しやすく、ヨガへの集中も助けます。
また気に入った色やデザインを選ぶことで、モチベーションを上げる効果もあります。
ヨガマットを選ぶことは、楽しいヨガライフの始まりですので、価格だけではなく、色々なことを考慮してご自分の1枚を見つけて下さい。